はるかぜの愛慕録 

君に馳せる、いくつもの愛

知っていた?

 

わたしは君よりも、柔らかく静かな夜が好きなんだよ。

 

君はわたしよりも、穏やかに晴れた昼間が好きなんだよ。

 

だから私たち、いつまでも好き同士なんだよ。

知っていた?

 

わたしはずっと、気がついていたよ。