はるかぜの愛慕録 

君に馳せる、いくつもの愛

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

夜風の中でベンチに座って 薄暗い紺色の中で私たちは少しだけ街灯に照らされて、 君は飲ませてもらいたそうにわたしが差し出したペットボトルを一瞬見つめたのを、わたしは見逃さなかった。 こんな時までー、笑 こんな時までわたしに甘えたくて溶かされたく…

君がいたなら、どうやって写すだろう

昨日の夜中、まどろんでいたら君から優しい電話をもらった。 ああ、聞きたかった声 この声を耳に閉じ込めておけたらな。 そしてわたしは、君よりも君のことがわかってしまうから、それは厄介でもあるよね。 わたしのことを抱きしめてあげようと電話してくれ…

赤い髪、早足

今うずくまって泣いている私を 抱きしめてくれるの、 未来の君だったらいいな 君がいいです 寄り添ってほしくて、叶わなくて、 寂しい。 未来の君は 私を抱きしめてくれているかなあ 未来の私は、君にありがとうと言って 今度は君を抱きしめてあげれるよ い…

小さく満ちる

どうしようもなく好きだ 出逢ってしまった、運命の人 君のこと、どうしようもなく好き。 小満の初日、ぬるい風が私の髪を泳がせる 泳いでいる髪がはたはたと唇を叩くのを感じながら、そう思った。ああ、君のこと好きだ、って。 満ち足り始めたのかもしれない…

なんでこんな時まで足臭いのよ!と言ったわたしに、君が吹き出して笑ってしまった。 君が不器用で1番辛いのは君だよねと抱きしめた、包んだ肩は少し震えていた。 君とはずっと一緒にいるんだろうな、君の意地と甘えの狭間に優しく触ると、そんな確信が私の胸…

君の好きなところ

君の好きなところ 昨日ファミチキを食べてたところ 食べてね、と渡したそぼろご飯、食べてくれてたところ 1時7分に布団に来てくれたところ その時抱きしめてさせてくれたところ 朝起きたわたしにおいでと両の腕で包んでくれたところ 泣くことと途方に暮れる…